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一般質問登壇発言

新和会の桶谷範幸です。 

 通告に従いまして順次質問をさせていただきます。 

今定例会では令和3年度予算案が上程され市長から歳入見込みについてかなり厳しい状況施政方針演説がありました。財政難の銚子市としては更なる事業内容の見直しをしていかなければなりません。そのためにも現在進行中である事業の進捗状況をしっかりと把握し内容を検証し、次へ向けた修正計画を打ち出してしかなければいけません。 

まずは最上位である総合計画を支えている行財政改革大綱と総合戦略の進捗状況をみていきたいと思います。 

第7銚子市行財政改革大綱は、平成29年度から令和3年度の5年間で114本の事業を掲げており来年度で最終年度を迎えます。 

令和元年度末での実施進捗一覧によりますと『目標通り』24件、『概ね目標通り』38件、と約半数を示したもののC判定の『努力を要する』が27件、D判定『その他』5件、合計の32件が計画通りに進んでいないという結果となっております。 

その中でも『近隣自治体との広域連携の取組み状況』、『人件費(義務的経費)の見直し』、『市民参画と地域協働の推進』の三部門に関して取り組み実績を見てみますと、かなり杜撰なものとなっております。 

 

まずは『近隣自治体との広域連携の推進』の位置づけの中にある『公共施設の相互利用の検討』という実施項目に関しての、平成29年度から本年までの4年間での取り組み状況ですが、対象施設の洗い出し市内部での検討、近隣市町との協議会等を設立し調整、実施可能施設から随時相互利用の開始、という4つの取り組みに対して、すべて『未実施』という結果となっております。 

また、令和元年度の課題として市全体の公共施設等の整備を計画、実施するためには専門部署を組織化すべきと書かれていますがこちらも取り組みなしなっております。 

近隣自治体との連携を掲げている事業に対して、市内での取り組み全くせず、協議会も立ち上げないまま、どのように連携をしていくのか、このままでは市民はもとより近隣自治体でも困惑してしまいます。 

公共施設管理計画の個別計画が進まないという理由でこの事業の進行が遅くなっているというのは言い訳でしかなく、公共施設の連携をあらゆる状況から想定し近隣自治体と話し合いの場を持ち計画を進めていかなくては、いざ施設を休止しようとしたでは遅いのです。 

今できることをしっかりとやる事でその後の進み具合も違いますので、まずは動くことから始めて頂きたいと思います。 

次に、市立高校の今後のあり方の検討についてですが、本年の入試、すなわち令和3年度から1学級減らして一学年7学級280名体制となりました。 

しかし、銚子市を含めた近隣地区の人口減少の影響もあり、本年の受験率は1倍切り定数割れを起こしました。 

また現在の生徒の内訳として銚子市在住者は4割を満たないのが現状です。これから年々子どもの数は減っていく中で、改めて市立高校のあり方を真剣に考える時期に立っていると考えます。 

行革大綱では今後の方針として中学校の再編を考慮した上で市立高校校舎の統合中学校としての活用の可能性を検討していく、と書かれておりますので革新的な計画を検討して頂きたいと思います。 

それでは、広域連携の取り組みについて2点質問しま 

一つ、公共施設の相互利用の検討について具体的な取り組みを伺います 

二点目、市立高校の今後の方針を伺います。 

   

つづきまして、人件費の見直しについてですが、こちらは7つの取組みがある中、三崎園の目標達成を除いた6事業評価ランクとDランクとなっております。 

人件費の削減は、一昨年策定された緊急財政対策でも掲げており、人件費比率が高く全国最下位レベルの銚子市として、財政改革の最重要事項であり最優先課題と考えます。 

しかし、その実施状況はここでのCランクの評価を見るまでもなく遅々として進んでいません。 

今定例会で上程されてい来年度予算案で職員数は今年度よりも増えており、さらに内容を見ていくと、公務員の再任用が本年度19名から来年度は32名と13名も増えて計上されています。これは、本年度閉校する銚子6中・銚子7中、豊岡小学校、豊里幼稚園、そして先ほどでました市立高校一学級減少したにも関わらずです。 

大綱の指針としている平成29年3月策定の『定員適正化計画』では令和3年度の目標値として総職員数を601人と定めてはありますが絵にかいた餅と化しています。市内では、コロナの影響で倒産や解雇により生活に苦しんでいる方々も多くいます、今一度計画の沿った職員数の見直しを検討してほしい強く要望致します 

 

次にアウトソーシングの推進を掲げた取り組みは、体育館、野球場、スポーツコミセンの体育施設、市民センター、図書館の文化教育施設対象すが、いずれについても実施の見通はなく、今後の対応に目を見張るところであります。 

アウトソーシングが経費の削減方法として最善とは考えませんが、民間の知恵と工夫を施設運営に取り組事は市民サービスの向上へつながると思いますので民間との話し合う場を設けて計画実施へ向けてほしいと思います。 

人件費の見直しの取組の最後として、時間外勤務の削減」とありますが、こちらも計画通りに進んでいない状況にあります。 

銚子市特定事業主行動計画での数値目標を達成できるよう業務改善をしてほしいと思います。 

 

そこで3点質問させて頂きます。 

一つ、銚子市定員適正化計画の具体的な取り組みを伺う。 

2点目、アウトソーシングを予定している施設の取り組み状況を伺う。 

3点目、時間外勤務の縮減に対する具体的な取り組みを伺います 

   

続いて、市民参画と地域協働の推進についてですが、こちらは総合計画のテーマである『握手~つながるまちづくりのちから~』の具体的な取り組み事業として位置付けられるものでありますが、実施内容を見て愕然としてしまいました 

取り組み内容では市ホームページや広報ちょうしについては、モニター制度などを活用し市民の立場、目線でわかりやすい広報を目指す高齢者や障害者を含む誰もが利用できるものとなるよう市ホームページを改良する様々な課題について市民の意見を聴くため定期的に市民報告会を開催する十分に市民と意見交換するため、小規模な市政座談会を開催する、と書かれておりますが、これらの取り組みについてほとんど実施されていないのが現状です。 

 

NPO法人等との連携によるサービス提供の推進に於いての評価と課題では、3年間も実施できない言い訳的な同じ内容が書かれており、この計画に対しての熱意さえ感じられません。 

握手、握手と謳っていてはいても、実際に行政の方から手を差し伸べることは少なく、市民の方から差し出してくる手を待っているだけではないのでしょうか。 

そこで2点質問させて頂きます。 

一つ、市民の意見を取り入れるための新たな仕組みの構築に対する具体的な取り組みを伺います 

二点目、NPO法人等の連携によるサービス提供の推進への取り組みを伺います 

 

続きまして、本年度から5か年計画を定めた『しごと・ひと・まち創生総合戦略』についてですが、こちらは前計画を踏襲した第2期目の計画であり国、県の総合戦略を勘案して策定されたものであります。 

 4つの基本目標を掲げ、目標に対する具体的な施策を挙げ重要業績評価指数を示していくものであり、数値的には2016~2018年の基準値から2024年度目標値の達成を目指していく計画です。 

その中でも銚子市の産業の幹をなす農水産業の取り組みは、人口減少、財政難の銚子市にとって重要施策であると考えます。 

 

この計画では稼げる農業の確立を目指し、具体的な取り組みとして、農産物の販路拡大・6次産業化の促進と書かれています。全国有数の出荷数を誇る銚子の農産物に付加価値をつけ流通販売までを組み込んだ6次産業化は農業従事者の所得を上げる絶好のプロジェクトですので是非とも早急に取り組みを始めてほしいと思います。 

そこで一つ提案ですが、本年度で休校になる銚子6中または銚子7中をこの6次産業化の施設として活用してみてはいかがでしょうか。 

先行事例として兵庫県の淡路島にある『のじまスコーラ』という施設は廃校を利用して6次産業化された事業を実施して、地元住民を含め観光客が年間15万人も訪れる名所となっているそうです。 

是非とも、市内の農業従事者や企業経営者を交えた話し合いの場を設けて検討して頂きたいと思います。 

次に、地域新電力事業の推進についてですが、今年で3年目を迎えた銚子電力も単年度黒字を達成できたと聞いております。 

しかし、目標としている契約件数にはまだ達していない状況であります。先日銚子電力の代表と話す機会があり今後の経営方針についてディスカッションしました。そこで私から銚子電力のチラシを町内回覧で配布してみてはと提案しました。早速担当課へその話しをしに行ってみたら見事に断られたそうです。銚子市が資本提供している第3セクターのチラシが町内回覧で配布できないとはどういう事でしょうか、総合計画、総合戦略で事業の推進を掲げ協力していくというのは、ただのパフォーマンスなのでしょうか。 

先日表明した、ゼロカーボンシティ銚子の連携企業としても名を連ねておりますし、銚子電力を契約した場合電気料金から数パーセント銚子市へ寄付するという事業者PRすることがなぜできないのか不思議でありません。 

また、市の職員の銚子電力契約数が少ないとも聞いております。是非とも市長始め市職員の皆さまも契約ならびにPRをして欲しいと思います。 

そこで2点質問させて頂きます。 

一つ、農産物の販路拡大・6次産業化の推進の具体的な取り組みを伺う。 

点目、第6次産業化の施設として廃校になる銚子六中または七中を活用してみてはと思うが、見解を伺います。 

点目、地域新電力事業の推進に対する取り組みを伺います 

 

最後に、先月2月に追加された2つの事業についてですが、一つは長期滞在・交流型ワーケーションの推進、もう一つは関係人口の創出・拡大、あります。 

ワーケーションの推進については、私自身一般質問の場で度々要望してきましたので、この戦略の事業として取り入れて頂けた事に感謝いたします。 

そこで再度提案ですが、今休止中の高神地区コミュニティセンターをテレワークのできるコアワーキングスペースとし、またこの場所へ歩いて行ける旧国民宿舎跡地を駐車場兼キャンプ場として活用してみてはいかがでしょうか。ワーケーションワーク仕事バケーション休暇を楽しむことができる所ですこの場所ですと海釣り特に釣り船が盛んな地域ですので釣りを趣味としている方や、銚子電鉄の外川駅の近いので鉄道に興味のある方、また国の重要文化財として登録された犬吠埼灯台にも近幾多の嗜好に対して立地的に優れていますので、ぜひ検討して頂きたいと思います。 

それでは3点質問させて頂きます。 

一つ、長期滞在・交流型ワーケーションの推進の具体的な方策及び今後の数値目標を伺う。 

2点目高神地区コミュニティセンターや旧国民宿舎跡地の未利用市有地を活用することについて、見解を伺います。 

3点目、関係人口の創出・拡大の具体的な取り組みを伺います 

 

以上で登壇での質問を終了し、引き続き自席にて質問いたします