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観光・エネルギー・移住政策について質問しました。

令和4年12月定例会での一般質問登壇発言です。

 

新和会の桶谷範幸です、通告に従いまして順次質問をさせて頂きます。

千葉県では全国旅行支援の一環として12月27日まで旅行代金の40%が補助される『千葉とく旅キャンペーン』を実施しています。

また、1125日に観光庁から『年明けの観光需要喚起策の実施について』という報道発表があり、継続した支援策が打ち出されました。観光都市である銚子市としてもこのチャンスを逃すことのないよう、観光客受け入れ態勢を整えると共に、再度訪れてい頂くような仕掛けづくりを構築していかなければなりません。

そこで、観光に訪れる方の目線で市内を観察してみますと、多くの欠点や改善が必要な場面に突き当ります。

まずは道路沿いにある観光案内板の劣化や落書きが気に掛かります。幹線道路にある大型のモノから、文芸碑や記念碑への道しるべ的な小さな案内板、更にそれらの設置物を紹介するパネルの老朽化も激しく、中には真っ白で内容が読み取れない物までありました。

これら観光案内板や紹介パネルの修繕については、私自身令和2年12月の一般質問で修繕や対応を要望し、担当課長から検討すると回答を頂きましたが未だ実施されていません。

車で銚子を訪れる方の最初のおもてなしは、分かりやすく、きれいな看板の存在ですので早急な対応をすべきと考えます。

そこで、観光案内板について今後の修繕計画を含む具体的な対応策を伺います。

 

また、観光施設の名称についても、初めて訪れる観光客に対してわかりづらいものが多いと感じます。

例えば『水産ポートセンター』というものがありますが、このセンターがどこにあるのか、市民でもわかる方は少ないと思います。水産ポートセンターとは、銚子ポートタワーと水産物即売センター『ウオッセ21』を合わせた総称ですが、あまり使用されてはいません。

 また、君ヶ浜の駐車場も公的な『君ヶ浜しおさい公園無料駐車場』は一か所ですが、犬吠埼灯台下の『君ヶ浜灯台下広場』と道を挟んだ『君ヶ浜自由広場』への入り口に『無料駐車場』の立て看板が設置されているのでとても間違いやすいです。

先日私も参加した海岸清掃活動に、車で向かっていた家族が、集合場所の『君ヶ浜しおさい公園無料駐車場』を『灯台下広場』と間違え迷ってしまったという事もありました。

 そこで、観光施設の名称を統一、またはわかりやすい新しい名称に変更した方がいいと考えますが、見解を伺います。

次に、自家用車以外で銚子を訪れる観光客に対して重要なのが鉄道やバスの公共交通機関でありますが、こちらも充実しているとは思えない状況であります。

まずは、最近マスメディアでの露出も多く、観光客誘致にも貢献している銚子電鉄ですが、現在地域おこし協力隊も参画してますが、行政との連携はあまりとれていないように感じます。

そこで、来年は銚子電鉄の開業100周年となる年であり、また銚子市も市制90周年を迎える年でありますので、ぜひ双方の記念事業を共同で実施し、観光客を呼び込んで欲しいと思いますが、この点について見解を伺います。

次に路線バスを見てみますと、『文化会館前』や『国民宿舎』と既に使用していない施設名や、新しくなった『銚子ジオパーク芸術センター』の名称を使わずいまだに『旧第八中学校』を停留所の名称に使用しています。地元の方は昔の名称でもわかりますが、観光客にはわかりづらいと感じますので停留所の名称を変更すべきと考えますが、市の見解を伺います。

また、路線バスと銚子電鉄が一日乗り放題になる『銚子一日旅人パス』についてですが、イオンモールから『旧第八中学校』までの区間については利用対象外となっています。先ほど紹介した『銚子ジオパーク芸術センター』や重要文化財の常世田薬師のある常灯寺、また本年度民間で開設した日本酒博物館など、観光としても魅力のある地域でありますので、『銚子一日旅人パス』の利用区間の延長を求めますが、この件について見解を伺います。

 

つぎに、観光商業施設についてですが、中心市街地には銚子セレクト市場、漁港方面ではウオッセ21、犬吠埼には犬吠テラステラスという大型の商業施設がありますが、近年の新型コロナの影響で売り上げが減少し経営も厳しいと聞いています。

今後はコロナも収束し観光客も増えることを考えますと観光商業施設の充実も図っていかなければなりません。

そこで、以前市議会で趣旨採択した銚子セレクト市場の道の駅への登録について進捗状況と今後の計画を伺います。

また、銚子市に対し要望書が出された銚子水産観光株式会社及びウオッセ21への対応について市の見解を伺います。

 

続いて、自然の恵みを活かしたエネルギー政策について伺います。

銚子市の大転換期となる洋上風力発電事業に関しましては多くの議員からの質問などで大まかな進捗状況は把握していますが、発電事業者による地域貢献策について具体的な方針が伝わってきていません。漁業振興については新聞発表にもありました通り発電事業者より約90億円の寄付金を基金として積み立て、必要に応じた事業に活用していくこととなっていますが、それ以外の地域貢献策について発電事業者から新しい寄付金があるのか、また貢献策の内容についてはどのような組織が、どのように決めていくのか、また市民からの提案は取り入れられるのか、まったくわかりません。

例えば先日地元紙に市民からの提案で大型クルーズ船誘致ということが書かれていましたが、このような提案が受け付けられるのでしょうか。

そこで、洋上風力発電事業者の地域貢献策について具体的な方針を伺います。

次に、銚子市ではゼロカーボンシティ宣言を表明し、現在ゼロカーボンビジョン策定へ向け関係団体と協議会を設け議論しているところです。ゼロカーボンシティとは2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることでありますので、実現するためには洋上風力発電をはじめ再生可能エネルギーの活用がカギとなります。

銚子市としても洋上風力発電以外の再生可能エネルギーを活用する事業を促進し『地球にやさしい街』を目指して欲しいと思います。

そこで、ゼロカーボンビジョンについて、策定に向けた進捗状況を伺います。

また、再生可能エネルギー発電として現在水道水の取水利用が少なくなった白石ダムを小水力発電事業として活用してはどうかと思いますが、この件について見解を伺います。

また、今後、水力発電のほかバイオマス発電や地熱発電などの再生可能エネルギー発電事業者が進出してくることを想定した、市としての支援策を含めた具体的な取組を伺います。

 

 つづいて、移住政策についてついてですが、人口減少が続く銚子市にとって市外から移住者を呼び込むことは重要な政策です。

しかし、今一つ移住者が増えていないのが現状です。

移住対象者を絞りこみ、ニーズに合った対応策を検討していくことが成功への近道と感じます。

例えば企業を対象にした場合、サテライトオフィスを含むテレワークの環境整備と支援策を充実させることが必要になるでしょう。

そこで、以前も提案しましたが、現在使用していない高神地区コミュニティーセンターをサテライトオフィスとして改装し、お試し期間を設けて企業に利用して頂き、希望があればそのまま企業に建物ごと無償譲渡するというのはどうでしょうか。

 

また、定年退職したシニア世代を対象にした場合、セカンドライフを楽しめる施設として、高知県大豊町で実施しているような、廃校を住居を含む複合施設として活用してはどうでしょうか。例えば、閉校になった豊岡小、6中、7中周辺は農業が盛んな地区ですので野菜の直売所や菜園と住居を併せた複合施設にしてみては如何でしょうか。

また、サーフィンやマリンスポーツを楽しむ若い世代を対象にした場合は、旧清掃センター跡地に、長期休暇などで利用できるようキャンピングカーがおける駐車場やシュートスティが出来るような宿泊施設を整備してみては如何でしょうか。

 

このように、未利用市有施設や跡地を活用した移住政策は、国の支援も受けられる事例も多くありますので是非銚子市としても検討して欲しいと思います。

そこで現在使用していない施設や跡地を活用した移住定住促進策について市の見解を伺います。